DAY 5
フランス
~モンサンミッシェル~
今日も7時半出発なんです。
皆さん、疲れが顔に現れ始めています。
私はというと…なんでこんなに元気なんでしょう(笑)
朝からモリモリ食べて、今日も1日頑張ります!
モン・サン=ミシェルに向かって、高速道路を5時間走り続けます。
もちろん途中で休憩はあります。
バスにトイレも付いていて、緊急の場合には使用可能なので安心です。
起きたてなので寝付けずに車窓を眺めていると、看板の絵が色々違っていることに気付きました。
おそらくその町の特産品などが描かれているのではないかと…
日本と一緒ですね。
牧草地のずーーーっと向こうに見えて来ました、モン・サン=ミシェル!
遠かった~~~!
とはいうものの、なかなか近付いてきません💦
モン・サン=ミシェル…
私の中では、子供の頃に観た「ニルスの不思議な旅」の中の、月夜に浮かぶ幻の街のイメージと重なっているんです。
何故か強烈にインパクトがあって、その話だけはしっかり覚えているんです。
モン・サン=ミシェルの手前で昼食です。
飲み物はオススメのシードルを選択。
やはり、その場その場のオススメを味わっておかねば!
そして有名なスフレオムレツ。
ふわふわというか、まるでクリームのように口の中で溶けてしまい、全く食べた気がしません(笑)
衝撃的な食感に感動ですが、ちょっと物足りない…
バスに乗ってモン・サン=ミシェルへ向かいます。
1877年に出来た地続きの道路が潮流を止めることとなり、急速な陸地化を進めてしまったことから2009年に壊され、新しい橋が建設されていて完成間近になっています。(この年の7月22日に開通)
モン・サン=ミシェルに行くには、宿泊するか手前の飲食店で食事をするか、周囲にお金を落とさないといけないルールもあるらしいです。
バスで近くまで行けるものの、それでもかなり歩きます。
この後もずっと歩きで、階段もかなり登ったりするので、自信の無い方はカフェでお茶をしていても良いと言われます。
高齢の方が上まで行くのを断念していました。
グランド・リュという通りを進みます。
大通りという名の狭い道です(笑)
左右には飲食店やお土産屋さんが並んでいます。
スフレオムレツで有名なLa Mère Poulardがあります。
残念ながらスフレオムレツは食べてしまったので、帰りにお菓子を購入することにしました。
1番狭い階段もあります。
たぶん私は通れません💦
サン・ピエール教会が見えて来ました。
教会の周りの細い通路をぐるっと回ると十字架が掲げられた場所がありました。
ここも祈りの場所なのでしょうか?
結構急な狭い階段をどんどん登って、小さな門をくぐります。
哨兵の門から内部に入ります。
入口でしばらく待たされました。
90段の大階段を上って西のテラスへ向かいます。
たしかにこれはご高齢の方や、膝の悪い人には厳しいかもしれません。
西のテラスへ出ます。
元々は修道院の一部でしたが、火災で焼失してテラスになった場所です。
ブルターニュ地方とノルマンディー地方、サン・マロ湾が見渡せます。
天気が悪かったので微妙ですが…
石の床には当時の石工が切り出した時のサインも残っています。
身廊を内陣に向かって歩きます。
ここは11世紀に建てられたロマネスク様式になっています。
交差廊から南側の翼廊に入ります。
こちら側は太陽の光が差し込み、とても明るいです。
パイプオルガンもありますが、これはだいぶ新しいものだと思います。
南翼廊の下がマルティヌス礼拝堂となっています。
16世紀に建てられたゴシック様式の内陣は、とてもシンプルなものになっています。
この修道院がフランス革命の後に牢獄として使われていたことが影響されているようです。
タイル張りの床には太柱地下聖堂の天井へ続く穴が開いています。
安全の為にガラスが張られています。
交差廊や北翼廊も厳かな雰囲気です。
北翼廊の下には30本キャンドルの礼拝堂があります。
修道士の居住空間であるラ・ヴェルメイユへ。
ラ・ヴェルメイユは1階が貯蔵室、2階が騎士の部屋、3階が回廊になっており、まずは回廊に出ます。
ここは「西洋の驚異」と言われるモン・サン=ミシェルの中でも「驚異の奇跡」と呼ばれる空間です。
137本の柱が並ぶ美しい回廊は、修道僧の憩いと瞑想の場だというのが頷けます。
137本の内10本は当時のものが残っています。
列柱上の彫刻も美しく、中庭が天国を現しているのがわかります。
回廊から大食堂へ入ります。
食事の時は私語厳禁で、中央の説教壇から説かれる聖書やベネディクト派の教えを聞きながら食事をしていたそうです。
この大食堂は声が良く響き渡るようになっています。
修道士の数は13~14世紀頃が一番多く、約60人いたそうですが、現在では12人になっています。
2階の賓客室へ降りる階段は暗く、明るくなっていた踊り場には大天使ミカエルとオベール司教のレリーフがありました。
階段の先には大きな扉があり、そこが賓客室です。
巡礼に訪れた王侯貴族をもてなす為の部屋です。
大きな暖炉も残っており、全員覗いて写真を撮ります。
あとで見てみたらホコリだらけだった~(笑)
この部屋にはトイレがあります。
穴が開いており、直接外にボトン…だそうです💦
聖マドレーヌ聖堂を通って、少しだけ外の階段を上ります。
その階段がこれまた狭い!
内陣を支える太い柱が10本並ぶ、太柱地下聖堂です。
薄暗いので、写真を撮るのがかなり難しかったです。
ここは囚人が最終判決を待つ場所としても使われていたそうなので、少し怖い気もします。
南翼廊のしたにあるマルティヌス礼拝堂を通って納骨堂へ向かいます。
ここは、南翼廊の土台として1000年に建設されたロマネスク様式の礼拝堂です。
全体的に暗いです。
修道僧の納骨堂に入ると大車輪があります。
???と思っていると、この部屋は元々は納骨堂だったけれど、19世紀に監獄として使われていたとの説明がありました。
この大車輪の中に6人の囚人が入って、まるでハムスターのように歩いて車輪を回し、2トンの荷物を載せた台車を引き上げていたとか…
ずっと修道院だと思っていたので、監獄にもなっていたと聞いて、ちょっと寒気がしてしまいました。
この後、聖エティエンヌ大聖堂、修道士の散歩道を通って外に出て、モン・サン=ミシェルの見学は終了です。
…が、なんとここでカメラのバッテリー切れ😭
バカすぎる…
お土産を買って、またバスに乗って橋を渡って対岸へ戻ります。
雨が降り始めて来ましたが、ギリギリセーフで観光を終える事が出来ました。
また5時間かけてパリへ戻ります
時刻は21時。
遠くにライトアップされたエッフェル塔が見えます。
走行中のバス&夜&雨で、全然写真が上手く撮れません。
朝早い上にモン・サン=ミシェルで2時間以上歩き続けていたので、さすがにもうぐったりです🤮
Clichyにあるレストランで夕食です。
皆さん、疲れていてもしっかり飲むので素晴らしい(笑)
お昼がどこに入ったかわからないオムレツだったので、バスに乗った直後にお菓子を食べてる人が多かったのですが、がっつり食べてます。
さすがにジャガイモは多すぎでしたが…
食べ終わって外に出たら土砂降りです。
明日が心配😥
実はこの夕食でちょっとした事件が…
JALチームは基本的にご高齢の方が多いのですが、若い女の子が2人いました。
卒業旅行のようです。
この夕食時に、関西オバチャン団体に色々言われたようで…
「親でもない人に何でこんな事を言われなきゃいけないんですか? 何で旅行に来てこんな想いをしなきゃいけないんですか?」
と号泣しながら添乗員さんに訴えている場面に遭遇してしまったのです💦
彼女達、翌日は特例でフリーとなり、ルーヴル美術館に行ったりと気分転換が出来たようで良かったです。
私は今まで、添乗員さんにも他のお客さんにも恵まれているんだなぁと認識しました。
22時30分過ぎ、ホテルに到着です。
ホテルは唯一の連泊。
明日はそんなに早起きしなくて良いのが嬉しいです(笑)
色々疲れて来たけれど、頑張ってフランケンワインも飲まねばなりません💦