DAY 2
ラマンチャ・コルドバ
主に周遊ツアーを利用している私はホテルの連泊は滅多に無いのですが、私は連泊のメリットは荷物を広げっぱなしにできる事だと思っています。
「Don't disturb」の札を下げていても中に入ってくる場合もあるので、一応貴重品はスーツケースに入れて鍵を掛けますが、その他は広げっぱなし。
基本的にツインやダブルの部屋なので、タオルも2セットあって換えてもらう必要も無いし。
朝食を一人旅の三人で食べている時にそんな話になると、例のオバサマがビックリした顔をします。
タオルを1日目で全部使いきってしまったので、交換して貰わないなんて有り得なかったと。
全部で8枚もあったのに、一晩で使い切ってしまったアナタに私達はビックリですよ!
ゴミが捨てて無かったそうで、チップも置いておいたのにゴミ捨てしないなんて腹立たしいから、今日はチップを置かないと添乗員さんに文句も言っています。
そういえば昨日の朝は部屋にティッシュペーパーが無かったって騒いでいたな…
きっと海外旅行に慣れていない人なんだなって思う、旅の序盤(笑)
コンスエグラにある「ラ・マンチャの風車」へ。
観光地のはずだし村(町?)のはずなのに、人っ子一人いません。
地元の人を見つけた途端「第一村人発見!」と盛り上がります。
ツアーはあちこちの地方の方が集まっていたのですが、全員知っている「ダーツの旅」凄い!(笑)
風車の中を無料で見せてくれる場所があります。
屋根裏に上がって石臼などを見せてくれます。
下りて来るとサフラン茶を振舞ってくれました。
サフランなどお土産を売っているので、なんとなく気が引けて購入してしましました。
ここでの見学時間は20分。
コンスエグラ城などもありますが、かなり距離があるので20分間で行ける範囲ではないので諦めます。
丘の上なのでかなり風も強く、写真を撮ったらバスへ戻ります。
例のオバサマがみんなに「何を買ったの?」と、聞きまくっています…
風車のある丘からの景色です。
黄色いテントが気になっていたら、街にサーカスのポスターが貼ってありました。
サーカスのテントだなんて…懐かしい感じです。
実は風車は丘の上に点在しています。
近くで上手く撮れば風車群に見えるのですが、遠くから見ると寂しい感じなのです。
近付く時に「もしかしてアレ?」みたいな空気が漂いました💦
Abades Puerta Andalucíaでトイレ休憩をしつつ、お土産を物色。
皆さん、ちょっとした時間を利用して色々買い物をしているのですが、例のオバサマが他の人が手にしているものを見ては「どこにあるの?」と案内させています。
時間泥棒…
私はスキーの夜の宴会にネタとして使えると思い、Pringlesの「生ハム味」が安かったので大量購入。
それを見ていて「めちゃくちゃ美味しいらしい」と他の人に吹聴したので、全員が大量購入することに…
いや、Pringlesですよ。
私のせいではありません!
グワダルキビール川沿いにあるレストラン「El Mirador」に到着です。
気温が10度に満たないので寒く、温かいスープが嬉しいです。
スペインはワインでしょ!と思ってTintoを頼んだのですが、スペイン産のアルハンブラビールを飲んでいる人が…
ちょっと気になって、こちらもオーダーしてしまいました。
食事の後は、対岸にあるメスキータへ向かいます。
グワダルキビール川沿いにバスを止めて、静かな川沿いの道を歩きます。
門や塔があり、観光地っぽくなって来ました。
馬車も止まっており、乗っている人は見掛けませんでしたが、乗って観光も出来るようです。
門を通り抜けてオレンジの木の中庭に入ります。
イスラム教徒が礼拝の前に身を清めたという「アルマンソールの井戸」や、建築当初に使用されていた梁や天井板が飾られています。
このメスキータは6世紀から1000年の時を掛け、イスラム教からキリスト教に改宗・改築された貴重な建築物です。
「メスキータ」とはスペイン語でモスクという意味で、イスラム教の礼拝堂を指します。
ここの正式名称は「コルドバの聖マリア大聖堂 (スペイン語: Catedral de Santa María de Córdoba)」のようです。
建築当初はミナレットだった塔も、現在は鐘楼に改築されています。
椰子の門をくぐると、最初に建てられたモスク部分に出ます。
6世紀にアブド・アッラフマーンⅠ世によって建てられた部分はバシリカ様式です。
赤レンガと白い石灰岩が交互に配置された二重の馬蹄形アーチはローマ時代の水道橋がモデルになっています。
柱1本1本の装飾も違っています。
古代ローマや西ゴート時代の建物が再利用もされているため、所々に古代ギリシャ様式も混在しています。
アブド・アッラフマーンⅡ世によって増築された部分に移動です。
雪花石膏の円柱は礎盤が無いスタイルになりました。
イスラム教建築とキリスト教建築の融合が見事です。
外に飾ってあった柱や板が使われていたのはここであろうという場所も。
キリスト教に改宗された際に、最初に改築された中央礼拝堂(マヨール礼拝堂)の部分に移動です。
木の格間天井を漆喰のアーチが支えている部分がビシャビシオサ礼拝堂です。
植物模様、ラテン様式、ギリシャ様式など様々な装飾が施されています。
アルケハムⅡ世の増築部分は様々なエリアへのアクセスの空間となっているため、明り取りの窓が4つあり、他の場所に比べて明るくなっています。
入口から真っ直ぐ進んだ1番奥の部分にミフラーブがあります。
ミフラーブとは、モスクのキブラ壁(カアバの方向を示す礼拝堂内部正面の壁)に設置された窪み状の設備とのこと。
ビザンチン様式のモザイク装飾が見事です。
八角形のドーム型天井は、よく見ると草花の装飾とコーランがびっしり書かれています。
木造の扉を抜けると、聖テレサ礼拝堂です。
十角形の部屋には宗教画や彫刻が飾られています。
中央にある金で作られた聖体顕示台が一際目を引きます。
この部屋は完全にキリスト教の空間です。
聖テレサ礼拝堂の一辺にある扉をくぐると、緑と金の鮮やかな部屋に出ます。
こちらは大聖堂宝物室です。
とても小さな部屋の中に、所狭しと数々の金細工が飾られています。
ゆっくり見たかったのですが、通り抜けるだけになってしまいました。
アル・マンスールによる増築部分に出ました。
アル・マンスールの増築が一番広大で、入口から今まで歩いてきた何度も増築された部分の面積と、ほぼ一緒です。
この増築部分のアーチは、石とレンガの組み合わせではなく、赤と白の塗料で描かれています。
柱も全て同じ装飾になっています。
建築当時の石工の符号の跡が残っている柱もありました。
ゴシック様式、ルネサンス様式、マニエリスムが融合した翼廊の一辺には、アントニオ・パラミーノによる祭壇があります。
公式パンフレットには祭壇ではなく飾り壁とありますが…
祭壇の最上部の画は「聖母被昇天」
近くで撮れる角度ではないので、残念ながら遠くからしか撮れません。
キリスト教のエリアに来ると、非常に明るく感じます。
メスキータの聖歌隊席はマホガニー製。
こちらは立った時に楽な席となっており、背もたれには聖書の場面が彫刻されています。
昨日のトレドの聖歌隊席が凄すぎたので…ちょっと感動が薄くなっていますが、かなり凄いのです!
1時間くらいしか無かったので、あっという間。
でも、現地ガイドのマリアさんの説明が非常に的確でわかりやすくて満足です。
建物の外に出ると、日差しが傾きかけています。
アミナールが美しく輝いています。
メスキータの敷地の外へ出て、もう一つの観光名所である「花の小径」へと向かいます。
角を曲がるとすぐに白壁の家が立ち並び、今までの雰囲気とはガラッと変わります。
何回か角を曲がると花が飾られた路地に出ます。
写真を撮ろうとすると「まずは通り抜けて下さい」と指示をされ、ひたすら歩きます。
通り抜けると噴水のある広場に出ました。
そこから歩いてきた道を振り返るとイイ感じ!
全員写真を撮ったら、また歩いてきた道を戻ります。
一度集合場所の確認の為にメスキータの前に戻って、自由時間。
もう一人の一人旅の方が、安くて素敵なシルバーアクセサリーのお店があると教えてくれ、一緒に行くことに。
Rafael Nadal?? 聞き間違えました(笑)
「Souvenirs Rafael Moral」
ググりながら、なんとか到着です。
本当に安くて繊細なアクセサリーがいっぱいで、選ぶのに時間が足りません💦
良い買い物が出来ました!
他のお土産を見る時間が無くなったので、通りの写真をひたすら撮るのみ。
バスが待つ川沿いの道に戻ります。
橋や水車など、行きは落ち着いて見られなかったけれど、帰りは色々見れます。
水車の輪の部分に猫が寝ていてビックリです。
3時間かけてグラナダのホテルへ向かいます。
今日から2泊は「グラナダパレス」
旅のしおりが届くとまず確認するのはホテルの設備と評価、Wi-Fi環境と、買出しに行けるコンビニかスーパーマーケット。
調べていると、今回ここのホテルは御殿のようで、かなり期待大。
ロビーの広さとエレベーターホールの凄さに、部屋への期待も膨らみます。
めちゃくちゃ広い!
シャワールームとバスルームも別々にあったりして、本当に広い!!
広すぎて寂しい感じ(笑)
バルコニーまであるんです。
実はこのバルコニー、このフロアの部屋にしか無いんです。
部屋について喋らないようにと添乗員さんに言われているのに、バルコニーの話をしている例のオバサマ…
空気読んで下さい💦
夕食はホテルでバイキングですが、充実っぷりに感動です。
何を食べても美味しいのです!
とにかくフルーツがたっぷりあるのが嬉しい♡
ただ、オススメと言われたレモンビールが、私にはジュースにしか思えなくて微妙(笑)
私の部屋があるフロアには、エレベーターホールの横に広いバルコニーがある事に気付き、カメラを持って山側の夜景を撮るのにチャレンジ!
露出時間をMAXの30秒に設定して撮ったら…オリオン座が綺麗に撮れました♡♡♡
部屋に戻るとドラゴンボール放映中。
もちろんスペイン語です。
静止画ではなく動画で録るべきだったと後悔😢